花粉症・アレルギー性鼻炎とは

花粉症やアレルギー性鼻炎は、体の免疫が花粉やハウスダストなどの特定の物質に過敏に反応し、鼻や目などに症状を引き起こす病気です。鼻づまり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ・充血などが代表的な症状で、季節性に発症するもの（スギ・ヒノキ花粉など）と、一年を通して発症するもの（ダニ・ハウスダストなど）があります。

原因と種類

アレルギー性鼻炎は、主に以下の2つに分けられます。

いずれも、アレルゲン（原因物質）が鼻や目の粘膜に付着することで免疫反応が起こり、ヒスタミンなどの化学物質が分泌されて炎症が生じます。

主な症状

• くしゃみ
• 水のような鼻水
• 鼻づまり
• 目のかゆみ・充血・涙目
• 喉のかゆみ・違和感
• 倦怠感、集中力低下
• 睡眠の質低下

鼻づまりやくしゃみが続くと日常生活の質が下がり、仕事や学業にも影響することがあります。特に鼻づまりによる睡眠不足は疲労や頭痛の原因にもなります。

当院の検査方法

当院では、症状や生活環境を確認した上で、必要に応じて以下の検査を行います。

検査によって原因を明確にし、それぞれに合った治療計画を立てます。

当院での治療方法

薬物療法

症状やライフスタイルに合わせて内服薬や点鼻薬、点眼薬を使用します。

アレルゲン免疫療法（舌下免疫療法）

原因となるアレルゲンを少量ずつ体に慣らすことで、アレルギー反応を根本的に改善する治療です。スギ花粉とダニが対象で、長期的な効果が期待できます。3～5年と長い期間、毎日内服が必要です。月に一回診察をしていただきます。8割の方に効果が認められます。

レーザー治療

鼻粘膜の一部をCO2レーザーで焼くことで、アレルギー反応の抑制と鼻通りをよくする方法です。くしゃみ、鼻水は限定的な場合があります。日帰り手術で行います。事前に診察を行い、適応を確認いたします。

ゾレア治療（生物学的製剤）

重症スギ花粉症に対して行う注射治療です。使用するためには内服と点鼻を使用しても効果が不十分であることを確認いたします。また、血液検査で一定の数値を超えていることが必要です。薬剤が比較的高額で負担割合と使用量によりますが、注射時は2-3万程の費用がかかります。

予防と日常生活の工夫

花粉症の場合

• 外出時はマスク・メガネ・帽子を着用
• 花粉が多い日は外出を控える
• 室内に花粉を持ち込まない（衣服をはたく、洗濯物は室内干し）

通年性アレルギーの場合

• こまめな掃除と換気
• 寝具の洗濯、布団乾燥機や掃除機でダニ対策
• ペットと寝室を分ける

ドロップスクリーンとは

ドロップスクリーン検査でわかる項目

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